解決事例:約1か月スピード解決/預金使い込み事案で180万円の債権回収
1. ご相談内容
ご依頼主様(60代/男性)は、亡くなった妹の財産整理をしているときに不審な点に気が付きました。
妹は几帳面な性格であったため、何にお金をどの程度使ったか、レシートや家計簿等の資料がありました。しかし、妹の生活水準に比べて異常なぐらい近年の財産減少が著しかったのです。
色々な人間に調査して分かったのは、私と妹の知人でもあった隣人による妹の預貯金使い込みでした。しかし、私が使い込まれた預金の債権回収を行っても、素直に返還はなされませんでした。
2. 債権回収の無料相談
債権回収を自力で行うことは難しいと感じたため、弁護士に債権回収の無料相談をしました。本件は、債権回収の中でも預金使い込みの事案であること、お金の流れを知っている妹が死亡しているため預貯金履歴を調査する必要があることが分かりました。
預貯金履歴を調査して、債権の存在を立証すると一言で表現できても現実には容易くはありません。
ご自身で調査・分析して預金使い込いみの立証・債権回収は難しいと感じられたご依頼主様は、私たち弁護士に債権回収を依頼されました。
3. 弁護士による債権回収
3.-(1) 解決までの流れ
債権回収の依頼を受けて、弁護士はまずどの程度預金使い込みがあったかを算定しました。
債権回収のために弁護士が預貯金履歴を取得し、生活状況の資料と照らし合わせて分析しました。
弁護士の調査により概ね約180万円程度の使い込みがあることが分かりました。
弁護士≠裁判
調査を踏まえて180万円の債権回収交渉を弁護士が行いました。
ご依頼主様は、債権回収を弁護士に依頼すると裁判になって大事になるのではないか心配されていました。
しかし、弁護士が債権回収をする場合も必ずしも法的措置は取りません。
本件のように円満解決を望むご依頼主様の意向を踏まえて債権回収を行います。
3.-(2) 解決結果:約1か月でスピーディな債権回収に成功
預金使い込みによる債権の証拠関係を揃え、弁護士が隣人と債権回収交渉を行ったところ、約1か月程で無事に約180万円の債権回収に成功しました。
本件は、ご依頼主様の意向もあり、裁判手続きをせず交渉のみで債権回収に成功した事案でした。約1か月で早期債権回収に成功したこともあり、ご依頼主様から弁護士に債権回収を依頼するとこんなに違うのかと驚かれました。
4. 弁護士のコメント
本件は、債権回収でも難易度の高い預金使い込みの事案でした。
預金使い込みの債権回収は、本人が亡くなっているため、間接的な事実から債権の存在を立証します。
預金使い込みの債権回収
債権回収だけでなく、遺産分割等でも預金使い込みは問題になります。当事者が亡くなってから使い込みが発覚するため、債権回収の金額や債権存在の証拠を確認することが難しいです。預金使い込みの債権回収は難易度がたかいため、債権回収に強い弁護士の無料相談の利用をおすすめします。
預金使い込みの債権回収は、簡単に言えば、どの程度生活にお金を使っていたかを確認し、不自然に高額な出金履歴と誰が出金できたかを調べて債権回収に乗り出します。
本件は、妹様が介護を受けており、生活水準を介護の方が良くご存知であったため債権回収に成功した事案です。
弁護士が介護の方から話を聞き、預貯金履歴を調べて回収すべき債権の額を約180万円と算定しました。
さらに弁護士が隣人のところへ直接赴いて、支出の根拠を問い質しました。本件は、ご依頼主様が交渉による債権回収を望まれた事案であり、円満な交渉解決を図りました。
隣人が弁護士にきちんと支出根拠を説明できず、債権回収に応じなければならないと観念したため、約1か月のスピード解決で180万円の債権回収に成功した事案です。